【実話!被害総額27億円以上の音楽フェスドキュメンタリー】FYRE
SNSが私たちの身近な存在になった今、SNSを利用して商品を宣伝したり、集客の為の手段として活用されるのはもう当たり前の時代。
見る側の私たちも、『あの有名人が使っているなら』『憧れのモデルがオススメするなら』とつい購入したり、足を運んだりしてしまいますよね。そんな消費者の心理を上手く利用し、逮捕者が出る大事件を引き起こした【ファイア・フェスティバル】
ファイアに関わった人物にインタビューをし、主犯であるビリー・マクファーランドの人柄や超豪華な私生活、事件の裏話などを取材したドキュメンタリーがNetflixで配信されました。
そもそも、何故被害総額27億越えになるほどにまで至ったのか。
そこには、私たちの憧れや好奇心を上手く利用したマーケティングにありました。ファイアフェスの広告塔には、ベラ・ハディッド、ヘイリー・ビーバーなどのスーパーモデルに加え、SNSで人気のインフルエンサー達。彼女達がこぞってファイアフェスの投稿をアップした事で、超豪華でスペシャルなフェスが開催されると全員が信じ切ってしまったのです。
安くても数万、ヴィラの宿泊や食事が付いたセットだと何百万円もするチケットが即完売。それだけファイアフェスに期待が寄せられている事がわかります。
しかし箱を開けてみれば、ヴィラどころかDJやアーティストすら来ていない、ただの荒地でした。島に来た4,000人以上の人が行き場をなくし、大した食事も支給されず空港や外で野宿をする羽目になりました。
ファイアフェスが失敗に終わり、主催者であるビリー・マクファーランドは集団訴訟され、2017年に逮捕、2018年に有罪判決を受ける事となりました。
Netflixのドキュメンタリー【FYRE】では、この史上最悪のフェスになるまでの課程を、取材やインタビューを交えて紹介しています。こんな事が本当にあったの?と思うほど、信じられないような規模の詐欺です。被害にあった方のインタビューは見ていて胸が苦しくなりました。自分の理想を叶える為にたくさんの人の生活を奪ったビリー・マクファーランド。彼にはしっかりと反省して、罪を償って欲しいものです。